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血管神経性浮腫とビブラマイシンとバルトレックス

病原体

バルトレックスやビブラマイシンは、ヘルペスやクラミジアなどの性行為感染症の治療に用いられていますが、作用機序や適応症等に違いがあります。

バルトレックスは、グラクソスミスクラインが製造販売するアシクロビル系の抗ウイルス化学療法製剤であり、ヘルペスウイルスや水痘・帯状疱疹ウイルスに対して有効とされています。
バルトレックスは、アシクロビルにバリンをエステル結合させたプロドラッグであるバラシクロビルを主成分とする抗ウイルス化学療法製剤です。
ウイルスのDNA複製時にデオキシグアノシン3リン酸とアシクロビルが入れ替わる事でウイルスのDNA合成を阻害する効果を発揮します。
バルトレックスは、活動中のウイルスだけで無く休眠中のウイルスに関与するDNAポリメラーゼに対しても薬理効果を示し、ウイルスの増殖及び再活性を抑制します。
又、バルトレックスは、尿や便としてほとんどの薬剤が排出されるので、副作用の頻度も極めて少なく、副作用が発現しても軽症とされる安全性の高い医薬品です。

ビブラマイシンは、ファイザーが製造販売するテトラサイクリン系の抗生物質であり、ブドウ球菌属や淋菌、炭疽菌、大腸菌、クラミジア属などに有効とされています。
ビブラマイシンは、抗生物質テトラサイクリンを元に開発されたドキシサイクリンを主成分とする抗生物質であり、グラム陽性菌とグラム陰性菌の双方に対して効果を示します。
ビブラマイシンの作用機序は、細菌リボソーム30Sサブユニットに結合する事でアミノアシルtRNAのリボゾームとの結合を抑制し、タンパクの合成を阻害する事により細菌や微生物の増殖を阻止する効果があります。

ビブラマイシンは、悪心や嘔吐、消化管障害などの軽度な副作用症状がほとんどですが、稀に呼吸困難や血管神経性浮腫などのアナフィラキシー、中毒性表皮壊死融解症、皮膚粘膜眼症候群等の重篤な副作用を引き起こすケースもあります。